レビ17-18; マタイ27:27-50

マタイ

第27章

27:27それから総督の兵士たちは、イエスを官邸に連れて行って、全部隊をイエスのまわりに集めた。27:28そしてその上着をぬがせて、赤い外套を着せ、27:29また、いばらで冠を編んでその頭にかぶらせ、右の手には葦の棒を持たせ、それからその前にひざまずき、嘲弄して、「ユダヤ人の王、ばんざい」と言った。27:30また、イエスにつばきをかけ、葦の棒を取りあげてその頭をたたいた。27:31こうしてイエスを嘲弄したあげく、外套をはぎ取って元の上着を着せ、それから十字架につけるために引き出した。
27:32彼らが出て行くと、シモンという名のクレネ人に出会ったので、イエスの十字架を無理に負わせた。27:33そして、ゴルゴタ、すなわち、されこうべの場、という所にきたとき、27:34彼らはにがみをまぜたぶどう酒を飲ませようとしたが、イエスはそれをなめただけで、飲もうとされなかった。27:35彼らはイエスを十字架につけてから、くじを引いて、その着物を分け、27:36そこにすわってイエスの番をしていた。27:37そしてその頭の上の方に、「これはユダヤ人の王イエス」と書いた罪状書きをかかげた。27:38同時に、ふたりの強盗がイエスと一緒に、ひとりは右に、ひとりは左に、十字架につけられた。27:39そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスをののしって27:40言った、「神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ。もし神の子なら、自分を救え。そして十字架からおりてこい」。27:41祭司長たちも同じように、律法学者、長老たちと一緒になって、嘲弄して言った、27:42「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。あれがイスラエルの王なのだ。いま十字架からおりてみよ。そうしたら信じよう。27:43彼は神にたよっているが、神のおぼしめしがあれば、今、救ってもらうがよい。自分は神の子だと言っていたのだから」。27:44一緒に十字架につけられた強盗どもまでも、同じようにイエスをののしった。
27:45さて、昼の十二時から地上の全面が暗くなって、三時に及んだ。27:46そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」と言われた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。27:47すると、そこに立っていたある人々が、これを聞いて言った、「あれはエリヤを呼んでいるのだ」。27:48するとすぐ、彼らのうちのひとりが走り寄って、海綿を取り、それに酢いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとした。27:49ほかの人々は言った、「待て、エリヤが彼を救いに来るかどうか、見ていよう」。27:50イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。


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